ウブロのリセールが悪いと聞くと、「買って大丈夫かな…」と不安になりますよね。リセールが悪いと言われる理由やリセール率、買取相場は事前に知っておきたいところだと思います。
個性的なデザインが魅力な反面、中古でどれくらい値下がりするのか、ブランドイメージが資産価値に影響するのかは分かりにくい部分です。並行輸入や海外購入を考えている方は、「査定で損しないかな?」という心配も出てきます。
また、偽物の見分け方やロレックスとの比較、高く売るコツなども判断材料になりますよね。後悔せずに選びたいあなたに向けて整理していきます。
この記事では、ウブロのリセールが悪いと言われる背景から相場感、他ブランドとの違い、そして「選ぶならどう向き合うか」までをまとめています。読み終わるころには、買うかどうかの判断がしやすくなるはずです。
- ウブロのリセールが悪いと言われる主な理由と全体像
- ウブロのリセール率や買取相場のおおまかな目安
- ロレックスなど他ブランドとの資産価値の違いと付き合い方
- ウブロを少しでも高く売るための具体的なコツと注意点
ウブロのリセールが悪いと言われる理由

まずは、「なぜウブロのリセールが悪いと言われるのか?」という根っこの部分から整理していきます。ここを押さえておくと、相場だけを見て一喜一憂するのではなく、ブランドの立ち位置や市場のクセも含めて冷静に判断しやすくなります。
リセールが悪い理由を分かりやすく解説
ウブロのリセールが悪いと言われる大きな要因は、大きく分けて「ブランドの歴史」「価格設定」「デザインの特徴」「モデル展開の多さ」の4つです。
ロレックスやパテックフィリップのように何十年も前から王道として評価されてきたブランドと比べると、ウブロは1980年創業と比較的新しいポジションです。そのぶん「伝統ブランド」としての安心感よりも、「攻めたデザインのファッション時計」というイメージで捉えられやすく、市場の評価もやや振れ幅が大きくなりがちです。
さらに、定価自体が高めに設定されていることが多く、購入直後の値下がり幅が大きく感じられやすいのもポイントです。そこに好みが分かれるデザイン性が重なり、「欲しい人には刺さるけれど、誰にでも売れるわけではない」という状況が生まれます。この“買い手を選ぶブランド性”が、ウブロリセール悪いという印象につながっていると言えます。
ポイント
ウブロは「誰もが無難に選ぶ王道」ではなく、デザインや世界観に強く共感した人が選ぶブランドです。そのぶん、中古市場では需要がシュッと絞られやすく、リセールも振れ幅が出やすい傾向があります。
リセールランキングで分かる位置付け
高級時計のリセールを語るとき、「ブランド別のリセールランキング」「資産価値ランキング」といった指標がよく話題になります。
つまり、「リセールが壊滅的に悪いブランド」ではなく、「超ハイレベルな資産性ブランドと比べれば見劣りする」というのが実情に近いイメージです。
ランキングの数字だけを見ると不安になりますが、その数字の前提として「投資目的で選ばれやすいブランドかどうか」という視点が強く入っている点も意識しておきたいところです。
ウブロのリセール率はどこまで下がるのか
具体的なウブロのリセール率はモデルや状態によってかなり幅がありますが、ざっくりとした目安としては、
たとえば、ビッグバンやクラシックフュージョンなどの定番スポーツモデルは、流通量や人気もある程度安定しているため、コンディションが良ければ定価の5割前後まで戻るケースもめずらしくありません。
一方、コンセプトの強いコラボモデルやカラーリングが尖ったモデルは、ハマる人には刺さりますが、買い手が限られるためリセール率も下側に振れやすくなります。
ここで挙げている数値は、あくまで編集部が市場感覚として見ている一般的な目安です。実際の査定額は為替、販売店、個別のコンディションなどで大きく変動します。正確な金額は、必ず複数の買取店や販売店で見積もりを取って確認してください。
ウブロ買取相場から見る評価傾向

ウブロ買取相場を見ていると、いくつかの共通パターンが見えてきます。まず、箱・保証書・替えベルトなどの付属品が揃っている個体は、査定額が一段階上がりやすいという点です。
これはウブロに限らず高級時計全般に言えることですが、独特のデザインでコピー品も出回りやすいジャンルでは、付属品の有無がより強く評価に影響しがちです。
次に、ラバー×金属などの異素材コンビモデルよりも、ステンレスやチタンなどの扱いやすい素材のウブロ人気モデルのほうが、中古市場でも買い手がつきやすく、買取相場も安定しやすい傾向があります。
見た目のインパクトよりも、日常的な使いやすさを重視したモデルの方が「初めてウブロを試してみたい」という層にも受け入れられやすいからです。
ウブロの評判やイメージについては、ブランド全体の特徴を整理した記事も参考になります。より広い文脈でウブロを知りたい場合は、ウブロ関連の記事一覧もチェックしてみてください。
人気モデルで変わるリセールの差
同じウブロでも、人気モデルかどうかでリセールの差はかなり変わります。
ざっくり分けると、ビッグバンやクラシックフュージョンのような“ブランドの顔”となるシリーズは、長期的に見ても一定の需要が続きやすく、相場も比較的読みやすいグループです。
一方で、短期間だけ話題になった限定モデルや、攻めたカラーリング・素材使いが特徴のモデルは、熱いファンがいる反面、中古での買い手はぐっと絞られます。その結果、発売直後こそプレミアム価格がつくことがあっても、数年単位で見ると値動きが大きくなりやすく、売却タイミングが難しいケースも出てきます。
ウブロを選ぶときは、「単純に自分が好きかどうか」だけでなく、「何年後に売るとしたら、誰に需要がありそうか」までイメージしておくとリセールの失敗を防ぎやすくなります。
ウブロのリセールが悪い時の対策と選び方

ここからは、すでにウブロを持っている方、これから買おうか迷っている方に向けて、「どうすればリセールリスクを抑えつつウブロを楽しめるか」という視点で具体的な対策と選び方をまとめていきます。
ブランドイメージが購入後悔に及ぼす影響
ウブロは、ファッション性が高く華やかなブランドイメージを持っています。その一方で、「派手すぎる」「ビジネスシーンには向かない」という声も一定数あるため、ブランドイメージと自分のライフスタイルがかみ合っていないと、購入後悔につながりやすいのも事実です。
たとえば、普段は落ち着いたスーツスタイルが中心なのに、思い切ってビッグバンのゴールドケース×ラバーという組み合わせを選ぶと、「かっこいいけど、会社では着けづらい…」というギャップが生まれがちです。結果として、着用シーンが減り、満足度が下がり、早めの売却を考えることになってしまいます。
後悔を減らすコツ
自分のファッションや立場、周囲の雰囲気をイメージしながら、「この一本をどんなシーンで着けたいか」を具体的に思い浮かべてみてください。ブランドイメージと自分のキャラクターがハマると、多少リセールが悪くても満足度はぐっと高まります。
「高級時計そのものに対してモヤモヤしている」という方は、高級時計の持ち方や向き合い方を深掘りした記事も参考になります。価値観を整理したいときは、高級時計が虚しいと感じる理由と後悔しないための考え方も合わせて読んでみてください。
並行輸入が査定に与えるデメリット
ウブロは並行輸入ルートでも多く流通しており、正規店価格よりかなり安く購入できるケースもあります。ただし、並行輸入品は購入時にお得でも、売却時の査定では正規品よりやや不利になりやすい点は覚えておきたいところです。
とくにウブロのような個性派ブランドの場合、並行品は相場より少し低めのラインでしか買い取りづらい、という本音を持つ業者も少なくありません。
並行輸入品が必ずしもNGというわけではありませんが、「手に入れるときの安さ」と「手放すときの値段」はセットで考えるのがおすすめです。最終的な損得は、購入価格と売却価格の差額で決まります。
偽物の見分け方と中古購入の注意点

ウブロはデザイン性が高く価格帯も高いブランドなので、残念ながら偽物や改造品も市場に紛れ込むリスクがあります。ブランドごとに細かな見分け方は異なりますが、共通してチェックしたいポイントはいくつかあります。
中古でウブロを検討するときの基本チェック
- ギャランティカードや保証書、シリアル刻印が一致しているか
- ロゴやインデックスの印刷・仕上げが粗くないか
- 針の動きや文字盤の仕上げに違和感がないか
- 過度に安い価格設定になっていないか
ブランドは違いますが、偽物の見分け方の考え方を知るうえでは、ブルガリの時計の偽物の見分け方を解説した記事も参考になります。ロゴの刻印や仕上げ、保証書の形式など、「どこを見て判断するべきか」という観点はウブロにも応用しやすい内容です。
中古でウブロを選ぶときは、「値段だけで飛びつかない」「実績のあるショップを選ぶ」「不安な点は必ず質問する」という3点を徹底するだけでも、リスクをかなり抑えられます。
ロレックスとの比較で分かる資産価値の差

ウブロのリセールを考えるとき、多くの方が頭に浮かべるのがロレックスとの比較だと思います。ロレックスは、資産性・耐久性・整備のしやすさといった面で非常に高く評価されており、「値段が落ちにくいブランド」の代表格のような存在です。
一方でウブロは、「資産性一本勝負」ではなく、「デザインや世界観を楽しむ高級時計」という側面が強いブランドです。そのため、ロレックスと同じ感覚で「買って数年後に売れば、だいたい元は取れるだろう」と考えると、どうしてもギャップを感じやすくなります。
編集部としてのおすすめスタンス
ロレックス=資産性重視の“王道枠”、ウブロ=デザインと自己表現を楽しむ“趣味枠”と捉えると、どちらも納得感を持って楽しみやすくなります。ウブロをロレックスの完全な代わりとして選ぶと、リセール面で物足りなさを感じやすいので注意したいところです。
高く売るための具体的なコツと戦略
すでにウブロを持っていて、「いずれ手放すかもしれない」と考えているなら、日頃からできる対策を押さえておくとリセールのダメージをかなり抑えられます。
1. コンディション管理を徹底する
ケースやベゼルの大きな打ち傷、ラバーベルトのひび割れなどは、そのまま査定額のマイナス要因になります。日常使いの中でも、保管時にはケースに入れる、着用時はドアやデスクにぶつけないよう意識するなど、小さな工夫で状態は大きく変わります。
2. 付属品はできるだけ全て保管する
箱・保証書・替えベルト・タグなどの付属品は、査定時にまとめて評価されます。とくにウブロのようなブランドは、正規品であることの証拠としても重視されやすいため、購入時のものはひとまとめにして保管しておくのがおすすめです。
3. オーバーホールのタイミングを見極める
長く使う予定ならオーバーホールは必要ですが、「数年以内に手放すかも」という状態で高額なメンテナンスに出すと、かえって損になるケースもあります。時計の状態と、今後どれくらい使うつもりかを考えながら、オーバーホールの要否を判断していきましょう。高級時計のオーバーホールについては、オーバーホールが本当にもったいないのかを解説した記事も参考になると思います。
4. 複数の買取店で相見積もりを取る
同じモデル・同じ状態でも、買取店によって提示額が大きく異なることは珍しくありません。ウブロに強い店舗とそうでない店舗で評価が変わることも多いので、最低でも2〜3社は相見積もりを取ることをおすすめします。
なお、買取金額やオーバーホール費用など、お金に関わる情報は常に変動します。正確な情報は公式サイトや各店舗の最新情報をご確認ください。大きな金額の判断になる場合は、最終的な判断をする前に時計店や専門家にも相談してみてください。
総括:ウブロのリセールが悪いという問題を整理する
ここまで、ウブロのリセールが悪いと言われる理由から、実際のリセール率や買取相場、ロレックスとの資産価値の違い、高く売るための戦略まで、一通り整理してきました。
あらためてまとめると、ウブロは「資産性トップクラスのブランド」と比べると確かにリセールは弱めです。ただし、それは「時計としてダメ」という意味ではなく、デザイン性や個性を前面に出したブランドだからこそ、市場での需要も絞られやすいという性格の違いと捉えるのがしっくりくると思います。
もしあなたが、リセールを最優先にするならロレックスなど別ブランドを検討する選択肢もありますし、「多少リセールが悪くても、自分の気分を上げてくれる一本が欲しい」というなら、ウブロはとても魅力的な相棒になってくれます。
大切なのは、ウブロのリセールが悪いと言われる背景を理解したうえで、「それでもこの一本を選ぶ価値が自分にとってあるか?」を納得して決めることです。この記事が、あなたにとっての一本を選ぶヒントになればうれしいです。

