モーリスラクロアは恥ずかしいのか？購入前に知るべき全知識

モーリスラクロアは恥ずかしいと思われるのではないか、と購入前に不安になる方は少なくありません。ロレックスやオメガほどの知名度がないことで、「知られていない＝安っぽい」というイメージを抱かれやすいのが理由の一つです。

とくに、手の届きやすい価格帯のモデルが多いことから、ステータス性を重視する人にとっては判断が難しいブランドかもしれません。しかし、モーリスラクロアはスイス発の正統派ブランドであり、芸能人の着用例や口コミ評価を見ると、決して軽視できない魅力が詰まっていることが分かります。

また、スケルトンモデルやアイコンシリーズを筆頭に、価格以上の完成度や独自のデザインが評価され、最近では一部モデルが高騰するなど注目度が上がっています。年齢層も幅広く、20代の若者から50代以上の大人まで愛用者がいるのも特徴です。

この記事では、モーリスラクロアが恥ずかしいという先入観がなぜ生まれるのか、そしてその印象は正しいのかを検証しながら、実際に後悔しないための選び方まで詳しく解説します。ブランド選びで迷っている方にこそ、役立つ内容をお届けします。

モーリスラクロアは本当に恥ずかしい時計なのか？

「モーリスラクロアは恥ずかしい」と言われる理由とは？

モーリスラクロアが「恥ずかしい」と言われる背景には、ブランドの知名度や価格帯に対する先入観が関係しています。

まず、このブランドはスイスの高級時計メーカーでありながら、ロレックスやオメガほどの一般的な認知度はありません。そのため、時計に詳しくない人にとっては「聞いたことがない＝マイナー＝安物」といったイメージを持たれやすい傾向があります。

加えて、モーリスラクロアは比較的手が届きやすい価格帯のモデルが多く存在します。これが「安価＝ステータスが低い」と感じる人からの評価につながり、「恥ずかしい」といった否定的な言葉に結びついてしまうことがあるのです。

一方で、時計に詳しい層やマニアにとっては「知る人ぞ知るコスパの高い実力派ブランド」として評価されています。つまり、否定的な評価の多くはブランドの表面的なイメージに基づいたものであり、実際の品質や歴史とは関係がない場合が多いといえるでしょう。

「安っぽい」というイメージの真偽を検証

モーリスラクロアが「安っぽい」と言われることがありますが、その印象は見た目だけでは判断できません。

原因の多くは、ブランドの価格帯にあります。10万円台から入手できるモデルが多いため、価格だけで“チープ”と感じてしまう人がいるのは事実です。

ただし、実物を見ればその印象は覆ることが多いでしょう。たとえば、ケースの面取り、エッジのシャープさ、ダイヤルの装飾など、外装仕上げの完成度は非常に高く、同価格帯の他ブランドと比べても細部の作り込みに差が見られます。

また、特有の立体感を持つクル・ド・パリ装飾や、美しく反射するブルーダイヤルなど、視覚的に「高級感」を演出するポイントが随所に散りばめられています。

このように、「安っぽい」という声の多くは、実物を知らない状態での先入観が原因であるケースが多く、外装面での品質に関してはむしろ価格以上といえるレベルに仕上がっています。

モーリスラクロアの年齢層は？若者から50代まで使える？

モーリスラクロアは、20代の若者から50代以上の大人まで幅広い年齢層に対応できるブランドです。

その理由として、ラインナップの多様性が挙げられます。例えば、シンプルなクォーツ式のモデルは、比較的若い層でも購入しやすい価格設定になっており、初めての本格腕時計として選ばれることが多いです。特に「アイコン クォーツ」シリーズは、モダンなデザインと実用性を兼ね備えており、ビジネスにもカジュアルにも合わせやすいモデルです。

一方で、30代以降のユーザーには、自動巻きの「アイコン オートマチック」や「マスターピース」など、より高機能かつ高級感のあるモデルが支持されています。これらはデザインに落ち着きがありながらも個性があり、スーツスタイルにも自然に馴染むため、営業職や管理職の方々にも人気です。

また、50代以上のユーザーには「大人の余裕」を感じさせるモデルとして評価されることが増えています。スケルトン構造やムーンフェイズなど、機構面でも時計愛好家の心をくすぐる仕様が多く、見た目の派手さよりも中身で勝負する人に選ばれています。

このように、モーリスラクロアは単に若者向けでもなく、大人専用でもありません。用途や好みに応じて選べる柔軟さこそが、多くの年齢層に支持されている最大の理由です。

芸能人の着用例に見るブランドの信頼性

モーリスラクロアが「信頼できるブランドかどうか」を判断する上で、芸能人の着用実績は一つの参考材料になります。

実際に、俳優の玉山鉄二さんや鈴木亮平さんなど、スタイリッシュなイメージを持つ芸能人が愛用していることで注目されるようになりました。彼らが選ぶ時計は、ファッション性だけでなく、品質や信頼性も伴っていることが一般的です。

特に、広告塔やタイアップではなく「私物として着けている」例が確認されると、信頼感が一層強まります。つまり、ブランドイメージとしてだけではなく、実用品として支持されているという証でもあります。

もちろん、芸能人が使っているからといって、その時計が万人にとって最適とは限りません。しかし、公の場で身に着ける時計として選ばれるということは、それだけ人目に触れても恥ずかしくない品質やデザインがあるということです。

知名度が高いブランドに比べて広告露出が少ないモーリスラクロアですが、こうした着用例は“静かなる信頼”を裏付ける要素として見逃せないポイントです。

購入者の口コミ・評価から読み解く実力

モーリスラクロアの実力は、実際に購入した人々の口コミやレビューからも読み取ることができます。

特に多く見られるのは、

といった声です。こうした意見は、販売サイトや時計専門の掲示板、SNSなどでも数多く見られます。

一方で、「知名度が低いから人に伝わりにくい」「ムーブメントが汎用系である点が気になる」という声も一部に存在します。これらはあくまで比較対象がロレックスやオメガといった超一流ブランドである場合の話であり、同価格帯で比べるとむしろモーリスラクロアは頭ひとつ抜けているという印象を持つ人も多いようです。

例えば、10万円台で購入できるモデルでも、ケースやブレスレットの仕上げが非常に丁寧で、実物を手に取ると「安っぽさ」をまったく感じさせないという感想がよく見受けられます。

このように、口コミを通して浮かび上がるのは、「コストパフォーマンスの高さ」と「デザイン性の評価」の二点において、実力が確かであるという点です。過度な期待をしすぎずに選べば、満足度の高い時計になる可能性は十分にあります。

モーリスラクロアは恥ずかしい時計じゃない理由

アイコンシリーズで後悔する人の共通点

モーリスラクロアの中でも人気が高い「アイコンシリーズ」ですが、中には購入後に後悔する人も一定数存在します。その多くに共通するのは、“見た目だけ”で選んでしまったという点です。

まず、アイコンはラグジュアリースポーツ系のデザインが特徴で、ベゼルの突起や厚めのケースが視覚的なインパクトを与えます。そのため、写真で見たときと実際に腕に着けたときで印象が異なり、「思ったよりゴツい」「スーツに合わせづらい」と感じてしまうケースがあります。

さらに、サイズ選びにも注意が必要です。たとえば、42mmモデルは男性でも手首が細い方にとってはやや大きめで、着け心地に違和感を覚える人もいます。加えて、クォーツと自動巻きの違いを理解せずに購入し、後から「機械式の方がよかった」と後悔するパターンもあります。

高級時計でクォーツ式を選ぶことに不安を感じる方は、以下の記事も参考になるかもしれません。
→ 高級時計にクオーツはもったいない？その真相と後悔しない選び方

逆に言えば、サイズ感や使用シーンを明確にして選べば、後悔のリスクは大きく下がります。最近では39mmのモデルや薄型タイプも登場しており、選択肢は拡大傾向にあります。

アイコンシリーズの魅力は確かに多いですが、「誰にでも合う時計」ではありません。自分の用途やファッションスタイルをしっかり把握した上で選ぶことが、後悔しないための大きなポイントになります。

スケルトンモデルはどんな人に向いている？

スケルトンモデルは、時計の構造や動きそのものに魅力を感じる人に適しています。

このモデルでは、ムーブメントの歯車やゼンマイといった機構が透けて見えるため、機械式時計のメカニカルな美しさを楽しめる点が最大の特徴です。

こうした仕様は、単に時間を知るための道具ではなく、視覚で機能美を味わいたい人に向いています。特に、精密機械が好きな方や、「動くデザイン」を好む方には強く響くモデルといえるでしょう。

一方で、デザイン的にインパクトが強いため、着用シーンは少し選びます。ビジネスで使うなら、ダーク系スーツに合わせて主張を抑えるスタイリングが効果的です。

また、視認性やメンテナンス性では通常モデルよりもやや気を遣う必要があります。透けて見える構造は魅力であると同時に、汚れやくすみも目立ちやすいため、日常的なケアが重要です。

結果として、スケルトンは「時計＝デザイン＋機構」と考える人にとって、強く心を引かれる選択肢となります。

価格が高騰している理由と市場での評価

近年、モーリスラクロアの一部モデルは価格がじわじわと上昇傾向にあります。これは単なる値上げではなく、複数の要因が絡み合った結果として評価されるべき現象です。

まず、ブランドの人気が世界的に高まっている点が挙げられます。特にアイコンシリーズが欧州・アジア圏で話題になったことで、供給が追いつかず、一部モデルが品薄になるケースが出てきました。結果として中古市場でも相場が上がり、プレミア価格がつくこともあります。

また、原材料費の高騰やスイス製時計に対する関税・輸送コストの上昇も影響しています。時計業界全体で見ても、ここ数年は価格改定の波が続いており、モーリスラクロアだけが特別というわけではありません。

さらに、ブランド自体が過去の「お手頃スイスブランド」という位置づけから、「隠れた名ブランド」へと認知を変えつつある点も見逃せません。これは市場からの評価が上がっている証拠ともいえます。

このように、モーリスラクロアの価格上昇は、ブランド価値と市場評価の向上を示す一つのシグナルであり、「高くなった」というよりは「本来の価値に近づいている」と捉える方が正確かもしれません。

時計通から選ばれる理由とブランドの強み

モーリスラクロアは、いわゆる“時計通”と呼ばれる玄人から高く評価されるブランドの一つです。これは、単に価格やデザインだけでは測れない、総合的な強みがあるからこそです。

主な理由としては、「見た目以上のクオリティ」と「細部へのこだわり」が挙げられます。特に、エントリーモデルであってもベゼルの仕上げやダイヤルの立体感、ベルトの質感に至るまで非常に丁寧に作り込まれており、「この価格でここまでやるか」と感じるプロも少なくありません。

もう一つの特徴が、「他人と被りにくい」点です。ロレックスやオメガのように知名度が先行するブランドとは違い、モーリスラクロアはまだ“知る人ぞ知る存在”であり、それが通好みとして支持される理由にもなっています。

さらに、マスターピースなど一部の高価格帯モデルでは、自社ムーブメントや複雑機構を搭載しながらも、価格が比較的抑えられているという点も評価ポイントです。この価格帯でスケルトンやレトログラード、ムーンフェイズを楽しめるのは希少です。

つまり、モーリスラクロアは「価格に対して得られる満足度」が非常に高く、その価値を見抜ける人ほど手に取る傾向があるというわけです。

モーリスラクロアを恥ずかしく見せない着用術

モーリスラクロアを自然に格好よく着けるには、全体のファッションとのバランスを意識することが大切です。

時計単体で見れば高品質で魅力的ですが、スタイリングに違和感があると「何か浮いて見える」と感じられてしまうこともあります。これが「恥ずかしい」と思われる一因となることもあるのです。

実際に、同じように“ダサい”と誤解されやすいノモスというブランドでも、着け方ひとつで印象が大きく変わるケースがあります。気になる方は以下の記事も参考にしてみてください。
→ ノモスがダサいと思われる理由と着け方で変わる印象の差とは

まずおすすめなのは、服装の系統と時計の雰囲気を合わせること。たとえば、ドレッシーなモデルはシャツスタイルや細身のパンツと好相性です。逆にラバーベルトのスポーツ系モデルであれば、スニーカーやセットアップスタイルにもよく馴染みます。

加えて、季節感やカラーコーディネートも意識すると、より自然な印象になります。ブルーダイヤルのモデルであれば、同系色のアクセントを服装に取り入れるだけでも統一感が生まれます。

このように、時計だけを見せびらかすのではなく、あくまで“全体の一部”として調和を取ることで、モーリスラクロアは自信を持って着けられるアイテムへと変わります。

他の注目モデルも恥ずかしくない？選び方のコツ

モーリスラクロアには「アイコン」以外にも多数の魅力的なモデルがあり、それらも恥ずかしく見えるどころか、選び方次第で個性と品格を同時に演出できます。

代表的なのが「マスターピース」シリーズです。このコレクションは、ブランドの中でも上位に位置づけられており、スケルトン構造やムーンフェイズ、レトログラードなど複雑な機構を搭載したモデルが揃っています。機械式時計ならではの奥深さが楽しめるうえ、外観も独創的で、通好みの選択といえるでしょう。

一方、「ポントス」シリーズは、スポーティでありながら知的な印象も兼ね備えており、ビジネスシーンでも悪目立ちしないデザインが魅力です。モーリスラクロアの中では比較的知名度が低めのシリーズですが、それがかえって「人とは違うセンス」を印象づける結果につながることもあります。

モデル選びで最も意識すべきは、自分のライフスタイルや好みに「時計の個性」が合っているかどうかです。見た目だけでなく、サイズ感、機能、シーンへの適合性を基準に選ぶことで、時計が自然と自分に馴染みます。

また、価格帯にも幅があり、手に届きやすいモデルから本格的なものまで用意されています。予算に合わせて無理のない選び方をすることも、後悔や“見栄を張ってる感”を避けるうえで重要です。

他の注目モデルを選ぶ際も、“自分らしさを表現できるかどうか”を軸に選べば、恥ずかしさとは無縁の一本に出会えるでしょう。

総括：モーリスラクロアは恥ずかしい時計なのかを冷静に考える

この記事のポイントをまとめます。

モーリスラクロアに限らず、高級時計の選び方や見た目の印象は、多くの人が悩むポイントです。ここでは、同じようなテーマに触れた関連記事をいくつかご紹介します。購入前の参考に、ぜひご覧ください