スマートウォッチ市場で注目を集めている2大ブランド、ガーミンとカロス。それぞれに強みがあり、どちらを選ぶべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。本記事では、ランナーやアスリートから高く支持される両ブランドについて、ガーミンとカロスの比較という視点から詳しく解説します。
具体的には、「ガーミンForerunner 165」と「カロスPACE 3」や、「ガーミンForerunner 265」と「カロスPACE 3」の機能や使い勝手の違いをわかりやすく整理しています。また、ガーミンの一番人気モデルはどれか、どのくらいの期間使えるのかといった寿命の目安についても触れています。
そのほか、アプリとの連携のしやすさや、トレーニング記録の取りやすさといった実用面の違いについても比較しています。操作性・性能・ライフスタイルとの相性まで幅広く取り上げながら、自分に合ったスマートウォッチ選びをサポートします。
- ガーミンとカロスの主な機能や性能の違い
- 各モデルのGPS精度やバッテリー持続時間の比較
- 操作性や装着感、アプリ連携の違い
- 自分に合ったモデルの選び方のポイント
ガーミンとカロスを徹底比較!性能や特徴の違い

- ガーミンとカロスは何が違う?基本スペックを比較
- GPS精度はどちらが優秀?測位性能の差とは
- バッテリーの持ち時間と充電頻度を比べる
- ディスプレイの見やすさと操作性を徹底比較
- 着け心地の違いは?バンドのフィット感を検証
- アプリ連携と対応サービスの違いをまとめて解説
ガーミンとカロスは何が違う?基本スペックを比較
ガーミンとカロスは、どちらもランナー向けスマートウォッチ市場で注目されているブランドですが、製品の設計思想や機能面で明確な違いがあります。
まず、ガーミンは心拍数やストレスレベル、睡眠状態まで細かくモニタリングする総合的な健康管理に強みを持っています。搭載センサーの種類も豊富で、シリーズによっては地図表示やSuica対応など、日常生活にも便利な機能が含まれます。
一方のカロス(COROS)は、トレイルランやトライアスロンといった競技志向の高いユーザーを意識した設計が特徴です。軽量で装着感に優れ、必要最低限のUIで操作性を高めており、パフォーマンス重視の設計といえます。
両者のスペック面を比べると、ガーミンはモデルによって機能差が大きく、価格帯も幅広いのが特徴です。カロスはシンプルながらもGPSやバッテリー性能で高評価を得ており、コストパフォーマンスを重視する人にも向いています。
価格・用途・機能のバランスを見ながら、目的に合ったブランドを選ぶことが大切です。
GPS精度はどちらが優秀?測位性能の差とは

GPS精度に関しては、カロスの一部モデルが他社と比較しても非常に高い精度を持つという評価を受けています。特に「PACE Pro」では、二重周波数(デュアルバンド)に対応しており、環境に左右されにくく、誤差の少ない位置情報が得られます。
ガーミンももちろんGPS性能には定評があり、ForerunnerシリーズではマルチGNSSやマルチバンドを搭載したモデルが登場しています。屋外でのトレイルや都市部の高層ビル街でも、比較的正確な位置測定が可能です。
ただし、実地テストの結果を見ると、同じ場所で走った場合でも、カロスの最新モデルはほぼ完璧にトラックをなぞる精度を見せるケースがあります。その一方で、ガーミンは安定性に優れていますが、モデルによっては微細なズレが発生することもあります。
このため、より高精度なGPSを求めるユーザーや、レースや山岳ランでの活用を重視する場合には、カロスの選択に軍配が上がる場面もあるでしょう。
バッテリーの持ち時間と充電頻度を比べる

スマートウォッチの利便性を語るうえで、バッテリーの持ち時間は避けて通れません。特に長距離ランや出張が多い方にとって、充電のタイミングを気にしなくて済むことは大きな価値になります。
カロスのウォッチは、最小限の消費設計に加え、GPS使用時の駆動時間が長い点が特長です。たとえばPACE 3では、日常使用で約17日、GPSモードでも30時間以上使えるという非常に優秀なスペックを誇ります。これは週に1〜2回の短時間充電で十分な運用ができるレベルです。
一方のガーミンは、モデルによって差がありますが、有機ELディスプレイを搭載するモデルは表示の美しさと引き換えにバッテリー消費がやや多くなる傾向があります。とはいえ、省電力設定やスリープモードの活用で実用面は十分確保でき、日常使いで困ることは少ないでしょう。
どれだけ走るか、どのくらい画面を見るかなど使い方に応じて選ぶべきであり、「長持ち=優秀」とは一概に言えません。自分の生活リズムに合ったバッテリー設計を選ぶことが大切です。
ディスプレイの見やすさと操作性を徹底比較

視認性と操作性は、スマートウォッチを快適に使い続けるうえで非常に重要な要素です。ただ表示できれば良いというものではなく、「どの場面でも正確に確認できるか」「スムーズに扱えるか」が求められます。
ガーミンの中上位モデルでは、色のコントラストが高く表示が滑らかな高精細ディスプレイを採用しており、明るい日差しの下でもデータが見やすい設計です。また、タッチ操作と物理ボタンが両方使えるため、状況に応じた柔軟な操作が可能です。
一方、カロスは表示の派手さよりも読み取りやすさと省エネ性のバランスを重視しています。特に最新モデルでは文字の配置や情報の切り替えが直感的で、運動中でも迷いにくいUI設計が際立ちます。タッチ非対応モデルが多いものの、回転ダイヤルを用いたブレの少ない操作性が評価されています。
こうした違いから、細かい情報を一画面で把握したい人にはガーミン、動きながら確実に扱いたい人にはカロスが合っていると言えるでしょう。
着け心地の違いは?バンドのフィット感を検証

ランニング中にウォッチがズレたり違和感があると、それだけで集中力が落ちてしまいます。この点で、バンドのフィット感や装着感は意外と見逃せない要素です。
カロスのPACEシリーズには、ナイロンバンドとシリコンバンドの両方が用意されており、どちらも非常に軽量で肌に馴染みやすい作りになっています。手首が細い人でもフィットしやすく、しっかり固定しながらも圧迫感が少ない点が特徴です。
一方、ガーミンもシリコンバンドを中心に展開していますが、モデルによってバンドの太さや穴の間隔が異なるため、人によっては「少し緩い」「締めすぎになる」といった違和感を覚えることもあります。特に細身の方にはサイズ調整の幅が少ないと感じるケースがあるようです。
バンドのフィット感は、心拍数センサーの精度にも影響を与えるため、見た目以上に重要です。自分の手首のサイズや好みに合わせて、実際に試着してから選ぶのが理想的です。
アプリ連携と対応サービスの違いをまとめて解説
スマートウォッチ選びにおいて、アプリとの連携性能も重要な要素です。ガーミンとカロスでは、この点においてもいくつかの違いがあります。
ガーミンは「Garmin Connect」という専用アプリを中心に、非常に多くの外部アプリとの連携が可能です。Strava、MyFitnessPal、Apple Health、Runkeeperなどメジャーなサービスはほぼ網羅されています。特にガーミンの長年の実績とシェアの高さにより、各種プラットフォームとの親和性が高い点がメリットです。
一方で、カロスの「COROSアプリ」は設計がシンプルで、トレーニング負荷やルート管理に優れていますが、一部の国内サービスやマイナーアプリとの連携には制限があることがあります。例えば、Runkeeperとの直接連携は未対応であり、イベント参加などで利用する際はスマホアプリに頼らざるを得ません。
もちろん、カロスもStravaやTrainingPeaksなどには対応しており、基本的な連携で困ることは少ないでしょう。ただし、「対応アプリの網羅性」という面では、ガーミンにやや優位性があるといえます。
ガーミンとカロスの比較から見るおすすめモデル

- ガーミン 165とカロス PACE 3を比較する
- ガーミン 265とカロス PACE 3の違いとは
- トレーニング機能の使いやすさを比べてみた
- ガーミンの寿命と買い替えのタイミングは?
- ガーミンの一番人気モデルをチェック
- あなたに合うのはどっち?利用シーン別に提案
ガーミン 165とカロス PACE 3を比較する
この2機種はどちらもエントリー〜ミドルクラス向けのランニングウォッチですが、機能や設計にいくつかの明確な違いがあります。
ガーミン Forerunner 165は、健康管理機能や日常使いとの両立を意識したモデルです。有機ELディスプレイを搭載し、睡眠・ストレス・呼吸などのモニタリングも行えます。Suica対応モデルもあり、通勤や買い物でも活躍します。
一方、カロス PACE 3は、スポーツ用途に特化したパフォーマンス重視型です。二重周波数GPSによる高精度の位置測定、軽量設計(シリコンバンドで約39g)、そして最大17日間のバッテリー持ちといった特徴があります。
日常のライフログも取りたい方にはガーミン165が向いていますが、より軽く、走ることに集中できる環境を求めるならPACE 3の方がストレスが少ないかもしれません。
ガーミン 265とカロス PACE 3の違いとは
Garmin 265とCOROS PACE 3を比べた場合、両者は同価格帯に位置するものの、性格は大きく異なります。
Forerunner 265は、トレーニング支援と快適なスマートウォッチ機能の両立を図ったモデルです。有機ELディスプレイに加え、ランニングダイナミクスやトレーニングレディネスなど、パフォーマンス向上をサポートする機能が豊富です。また、音楽再生や通知機能など、スマホの代替としても活躍します。
一方のPACE 3は、操作性を重視したミニマル設計と、驚くほどのGPS精度と長時間駆動を武器にしています。COROS独自の軽快なUIや、実戦向きのトレーニングモードも魅力です。
このように、ガーミン265は多機能でスマートな使用感、PACE 3は軽快さと精度に特化した設計。どちらが自分の走り方にフィットするかが選ぶ基準になるでしょう。
トレーニング機能の使いやすさを比べてみた

スマートウォッチに搭載されているトレーニング機能は、ただ種類が多いだけでなく、実際に「どれだけ使いやすいか」が重要なポイントです。
ここでは、代表的なモデルにおけるトレーニング機能の比較を以下の表にまとめました。
項目 | モデルA(ガーミン) | モデルB(カロス) |
---|---|---|
トレーニングメニューの作成 | アプリから細かく設定可能。インターバルや強度も自由に設計できる | 基本機能中心で設定は簡潔。操作が素早く直感的 |
表示画面のカスタマイズ | データ項目の表示順やサイズを自由に編集可能 | 表示内容は固定に近いが、シンプルで見やすい |
インターバル計測機能 | 距離・時間・心拍ゾーンなど細かく追従可能 | 距離・時間ベースでの切り替えに強い |
ワークアウト中の情報切り替え | タッチ操作またはボタン操作で即切り替え可能 | デジタルダイヤルで滑らかに切り替え |
フィードバック・分析 | リカバリー時間やパフォーマンス指標など豊富に表示 | トレーニング負荷とコンディションを簡潔に表示 |
両者ともトレーニングを支える機能は十分に備えていますが、ガーミンはカスタマイズ性と分析力に強みがあり、カロスはシンプルで現場向きの操作感が特徴です。
「計画的に走力を高めたい人」にはガーミン、「すぐに実践したい人」にはカロスが向いています。
ガーミンの寿命と買い替えのタイミングは?
ガーミン製スマートウォッチの寿命を左右するのは、ハードの耐久性以上にバッテリーの劣化とソフトウェアの更新状況です。
本体そのものは長く使える設計になっていますが、2年〜3年を経過すると、一度の充電で使える時間が短くなる現象が現れはじめます。とくにGPSや音楽再生など負荷の高い機能を頻繁に使う方は、劣化のスピードも早まりやすいです。
このとき、最新の機能やアップデートが提供されなくなることで、機能的な寿命も感じ始めるケースがあります。Garmin Connectの機能進化に追いつけなくなったり、セキュリティ面での懸念が出てくることもあるでしょう。
多くのランナーは、電池性能が不安定になってきた時点で、「次のモデルへスムーズに移行する」選択をしています。また、ガーミン製品はリセールバリューも高めなので、劣化する前に売却して資金を次機種に充てるという動きも合理的です。
「壊れるまで使う」ではなく、「快適に使えなくなったら替えどき」と考えるのが現代的な使い方です。
一方で、スマートウォッチとは異なり、一生ものとしての価値を重視する方もいます。そういった視点に興味がある方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
→ 高級時計が虚しいと感じる理由と後悔しないための考え方とは
ガーミンの一番人気モデルをチェック
現時点でガーミンの中で最も人気を集めているのは、Forerunner 265です。ミドルクラスの価格帯ながら、有機ELディスプレイ、マルチバンドGPS、音楽機能など、上位機種に迫る機能を備えていることが支持される理由です。
操作感がスムーズで、見た目も洗練されており、ランナーだけでなく日常使いにも適している点が大きなポイントです。また、スマート通知やストレスモニタリング、Suica対応(地域限定)などの利便性もあります。
他にも、シンプル操作と軽量ボディで評価されている「Forerunner 165」や、上級者向けの「Forerunner 965」も選択肢として検討されていますが、コストと機能のバランスという観点では、265の支持率が最も高いと言えるでしょう。
Forerunner 265 スペック表
項目 | 詳細 |
---|---|
発売日 | 2023年3月2日 |
ディスプレイ | 1.3インチ AMOLED(有機EL) |
解像度 | 416 x 416 ピクセル |
本体サイズ | 46.1 × 46.1 × 12.9 mm |
重量 | 約47g(標準モデル) |
バッテリー持続時間(GPS) | 最大約20時間(マルチGNSSモード時) |
バッテリー持続時間(通常) | 最大約13日(スマートウォッチモード) |
GPS | GPS / GLONASS / Galileo / みちびき / マルチバンド |
心拍センサー | 第4世代光学式心拍計 |
主な機能 | トレーニングレディネス、HRVステータス、音楽保存・再生、Suica対応、睡眠モニタリング、ストレス計測など |
防水性能 | 5 ATM(50メートル防水) |
スマホ連携 | Garmin Connectアプリ対応(iOS / Android) |
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あなたに合うのはどっち?利用シーン別に提案
ガーミンとカロス、どちらが自分に合うのか迷う場合は、使うシーンを具体的に想定することが選び方のカギになります。
たとえば、日常生活でも活用したい人や、健康管理機能を重視する人にはガーミンがおすすめです。通知機能や電子決済、睡眠・ストレス管理など、スマートウォッチとしての多機能性が魅力です。
一方で、マラソンやトレイル、タイム重視のトレーニングに集中したい人には、カロスが向いています。高精度なGPSと軽さ、そして優れたバッテリー性能により、ストレスなくトレーニングに没頭できます。
どちらも優れた製品ですが、「生活+ラン」ならガーミン、「ラン中心」ならカロスと考えると、自分に合った選択がしやすくなるでしょう。
総括:ガーミンとカロスを比較して見える主な違いと特徴
この記事のポイントをまとめます。
- ガーミンはモデルごとの機能差と価格差が大きい
- カロスは軽量で装着感に優れたシンプル設計
- GPS精度ではカロスが最新技術で高評価
- ガーミンはマルチGNSS搭載で安定性が高い
- カロスはバッテリー持ちが非常に長く充電頻度が少ない
- ガーミンは表示性能が高くディスプレイが鮮明
- カロスは省電力で見やすく操作ミスが少ない設計
- ガーミンはバンドの種類が豊富だがフィット感に個人差あり
- カロスは細い手首にもフィットしやすい構造になっている
- ガーミンは外部アプリ連携の対応範囲が広い
- カロスは基本的な連携機能を備えつつアスリート志向
- ガーミンは機能劣化よりバッテリー寿命が買い替えの目安となる
- カロスはGPS・操作性・軽さを重視するランナーに向いている
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