ウブロはイメージ悪い？評判が分かれる理由と実際の評価とは

ウブロという時計ブランドには、華やかで個性的なイメージがある一方で、評価が分かれる場面も見られます。街中やSNSなどでウブロをつけている人を見て、派手すぎる・目立ちすぎるといった印象を抱く人も少なくありません。

特にビッグバンシリーズのような大胆なデザインは、ファッション性が高い反面、好みが分かれやすく、一部ではあまり良く思われないこともあるようです。また、かつてのデカ厚ブームの影響から、時代に合っていないという声が聞かれることもあります。

さらに、維持費やオーバーホールの手間、中古市場での動きなど、実用面での疑問を持つ方もいるでしょう。とはいえ、クラシックフュージョンのように落ち着いた印象のシリーズも存在し、ブランドとしての幅は決して狭くありません。

この記事では、ウブロに対する評価やイメージがどうして二極化しているのかを多角的に掘り下げていきます。見た目や価格だけでは判断しきれない、ウブロの本当の魅力や課題について整理したい方に役立つ内容です。

ウブロはなぜイメージが悪いと言われるのか

ウブロが嫌われるのはどんな理由？

ウブロは一部の時計ファンからネガティブな評価を受けることがありますが、その理由は主に“見た目の派手さ”と“ブランディング手法”に起因しています。

特にSNSやメディアで注目されやすい派手なモデルが多く、外見重視のブランドだという印象を持たれやすいのです。また、広告戦略として有名人やスポーツ選手とのタイアップが多いため、「成金趣味」や「ファッション寄りのブランド」と誤解されることも少なくありません。

こうした印象は、高級時計全体に対して「虚しさ」や「後悔」を感じてしまう人の心理とも重なる部分があります。
→ 高級時計が虚しいと感じる理由と後悔しないための考え方とは

さらに、創業年が1980年と比較的新しく、長い歴史や伝統を重視する層から「軽く見られる」傾向もあります。これは、パテックフィリップやヴァシュロン・コンスタンタンといった老舗ブランドと比較されることによって、相対的に評価が下がっているように映るためです。

つまり、ウブロに対する否定的な声は、実際の品質や性能よりも、イメージ先行で判断されがちな部分に集中しています。

個性的なデザインが敬遠される理由

ウブロのデザインは大胆で独創的ですが、その“強すぎる個性”が苦手な人にとっては選びづらい要素になっています。

例えば、ビッグバンシリーズのように、ケースやダイヤルに複数の素材やカラーを融合させたモデルは、一般的なドレスウォッチと比べてかなり主張が強いです。スケルトン構造や大型ケース、目を引く配色などは、カジュアルやストリート寄りのスタイルには合う一方で、フォーマルな場では浮くと感じる人もいます。

また、他の高級時計ブランドが“控えめなエレガンス”を追求している中、ウブロのデザインは「時計に個性を求めるか否か」で評価が大きく変わる傾向があります。

多くの人が高級時計に求める「長く使える」「服装に合わせやすい」といった基準において、ウブロの個性は時に敬遠されてしまう原因となるのです。

ウブロが時代遅れとされる背景

「ウブロは時代遅れでは？」と感じる声の背景には、過去に流行した“デカ厚ブーム”との結びつきがあります。

2000年代初頭、高級時計業界では大型で重厚なケースデザインがトレンドとなりました。ウブロのビッグバンもまさにこの流れに乗り、大成功を収めたモデルです。しかし近年では、薄型でシンプルなデザインが主流となり、ファッション性や装着感の軽快さが重視される傾向に変わっています。

このため、「ウブロ＝重くてゴツい時計」というイメージを持ったままの人からは、デザインが古い・野暮ったいと誤解されることがあります。

ただし、実際にはクラシックフュージョンやスピリットオブビッグバンなど、スタイルや用途に合わせたシリーズが増えており、現代的な選択肢も多く展開されています。

つまり、一部のモデルだけが印象に残ってしまった結果、ウブロ全体が「時代遅れ」と見なされる誤解が生じていると言えます。

ウブロを着けている人はどう見られている？

ウブロを着けている人は、一部では「華やか」「成功者」といったポジティブな印象を持たれる一方で、「成金」「見せびらかし」と見なされることもあります。

多くのウブロユーザーは著名アスリートや経営者など、社会的地位がある人物です。そのため、時計が象徴するのは「努力の証」や「目標達成のご褒美」といったポジティブな意味合いでもあります。

一方で、時計に詳しくない一般層の目線では、ラバーベルトやスケルトンダイヤルの派手さから、「無理して高級品を買った人」「見栄っ張り」などの印象を持たれてしまうこともあるようです。特に職場や営業先など、控えめな印象が重視される場では評価が分かれやすくなります。

また、SNSの影響も見逃せません。インフルエンサーや著名人がウブロを誇示するように着用している投稿は、ブランド全体の印象にも影響を与えています。これが「ウブロ＝自己顕示欲の象徴」といったステレオタイプを生んでいる一因とも言えるでしょう。

このように、ウブロを着ける人がどう見られるかは、シーンや相手との関係性によって大きく変わるという点を意識する必要があります。

さらに、他のブランドの愛用者がどのように見られているかを知ると、ウブロの印象をより客観的に捉える手がかりになります。
→ ブレゲをつけてる人はどんな人？職業や価値観・選ばれる理由を紹介

ウブロの維持費とオーバーホール事情とは？

ウブロの維持費とオーバーホールは、他の高級時計と比較しても特別に高いわけではありませんが、独自のパーツや素材を使用していることから、一定のコストは覚悟すべきです。

正規ルートでのオーバーホールは、おおよそ5万円から15万円程度が相場です。これはロレックスやオメガといった他ブランドの高級機とも大差ありません。ただし、ウブロは独自素材（マジックゴールドやカラーセラミックなど）を採用しているため、修理には専門の技術や純正部品が必要になります。

その結果、納期が1〜3ヶ月ほどかかる場合もあり、急ぎの修理対応には不向きなことがあります。また、ラバーストラップの経年劣化やカスタム仕様の部品交換が必要になることもあり、維持コストとしてはやや割高に感じられるケースもあるでしょう。

一方で、こうした事情はウブロに限った話ではなく、ゼニスやブライトリングといった他のマニュファクチュール系ブランドにも共通する点です。むしろ、自社製ムーブメントや独自素材を手掛けるからこその価格と考えることもできます。

つまり、ウブロの維持費やオーバーホールは決して「高すぎる」とまでは言えないものの、購入前にきちんと理解しておくべきコストであることは確かです。

同様に「オーバーホールは本当に必要なのか？」という議論があるブランドの例として、パネライのケースも参考になります。
→ パネライのオーバーホールは本当に不要？必要性と誤解を解説

ウブロは本当にイメージが悪いのか？評価と人気の今を探る

クラシックフュージョンは印象が違う？

ウブロに対して「派手すぎる」「使いにくそう」という先入観を持つ人もいますが、クラシックフュージョンはまったく異なる印象を与えるモデルです。

このシリーズは、ウブロが1980年に発表した初期モデルをベースに、現代の洗練されたスタイルを取り入れて設計されています。ベゼルのビスやラバーストラップなど、ウブロらしい要素は残しつつ、控えめで上品な外観に仕上げられているのが特徴です。

ビジネススーツとの相性が良く、デザインも落ち着いているため、「個性は欲しいが派手さは避けたい」という層から高い支持を得ています。特に、チタン製やブラックダイヤルのモデルは、ウブロを初めて選ぶ人の入門機としても人気です。

他のウブロモデルと異なり、クラシックフュージョンは「フォーマルさ」と「現代的な軽快さ」を両立した一本。このモデルだけでウブロの印象が変わると感じる人も少なくありません。

ビッグバンの魅力と今の評価

ウブロの知名度を一気に引き上げたのが、ビッグバンシリーズです。その魅力は「ただ派手な時計」ではなく、革新的な技術と設計思想の融合にあります。

ビッグバンは2005年の登場以来、素材や構造の進化を続けてきました。セラミック、カーボン、キングゴールドといった独自素材を大胆に組み合わせた「サンドイッチ構造」は、見た目の個性だけでなく、耐久性や軽量性も兼ね備えています。

さらに、自社開発ムーブメント「ウニコ」搭載モデルでは、フライバッククロノグラフなどの高機能も実現。単なるファッション時計ではなく、実用性にも優れたメカニカルウォッチとしての評価も高まっています。

現在の評価としては、「派手だけど実力派」という位置づけが定着しつつあります。ビッグバンは、時計で“語りたい人”にこそふさわしいモデルです。

ウブロを愛用するのはどんな層？

ウブロの愛用者は、単に時計としての価値だけでなく、ブランドの姿勢や哲学に共鳴する人々が中心です。

代表的な愛用者には、世界的なスポーツ選手や、感性を重視するアーティスト、ファッション性を大切にする著名人などがいます。彼らに共通しているのは、「既存の枠に収まりたくない」という価値観です。

また、国内でも企業経営者や若手の成功者層が選ぶことが多く、「自分のスタイルを貫く意思」を腕元で表現しています。

高級時計においては、歴史や格式を重視する選び方もありますが、ウブロはその対極とも言える存在。新しさや革新性を求める層に強く支持されている点が特徴的です。

ウブロの中古市場での位置づけ

ウブロの中古市場における評価は、「価格以上の体験価値が得られる時計」として安定した需要を保っています。

中古価格は、ビッグバンやクラシックフュージョンなどの主力モデルでおおむね40〜60%の水準を維持。ロレックスのような資産目的には不向きですが、品質やブランド力を考慮すると割安感のあるラインです。

特にスケルトン仕様や限定カラーのモデルは、コレクター間での流通も多く、一定の人気があります。また、リセールではなく「実際に使用する目的」で購入するユーザーが多いため、状態の良い個体はすぐに売れてしまう傾向があります。

初めてウブロを手にするなら、中古市場は現実的な選択肢となるでしょう。ただし、偽物や状態不良のリスクもあるため、信頼できる専門店での購入が必須です。

ブランド戦略がウブロの評価を左右する

ウブロは他ブランドと明確に差別化されたマーケティング戦略によって評価が大きく分かれるブランドです。

たとえば、スポーツ界やファッション業界、ラグジュアリーカーとのコラボレーションを積極的に行ってきた背景があります。サッカーW杯やフェラーリとの提携はその一例で、これらの戦略により世界的な知名度を獲得しました。

このような“外向き”の活動は、一般層へのアピールには成功しましたが、一部の時計愛好家からは「マーケティングが過剰」「本質より演出」といった声も挙がります。

ただし、これはウブロが“伝統を踏襲する”のではなく、“新たな市場価値を生む”という方向性を取っている証拠でもあります。実際、素材開発や自社ムーブメントの進化にも注力しており、戦略と製品力の両立を目指している点は見逃せません。

つまり、ウブロの評価は「どの視点から見るか」によって大きく異なるということです。

ウブロの人気は今も続いているのか？

ウブロは一過性のブームではなく、現在も確実に支持を集めているブランドの一つです。

ビッグバン登場から20年近くが経ちましたが、新作発表や限定モデルのリリースは毎年続いており、ファン層は拡大しています。特に最近では、「MPコレクション」や「スピリットオブビッグバン」といった派生シリーズが注目を集めています。

また、ブランドとしての進化も止まっていません。カラーセラミックやマジックゴールドなど、時計業界において未踏の素材開発を進めている点は、多くの専門家からも高く評価されています。

そのため、たとえ中古価格の安定度では他ブランドに劣るとしても、「独自の価値」を重視するユーザーの間では、ウブロの人気は依然として健在です。

一方で、入手困難な状況が続くハイエンドブランドとして知られるパテックフィリップに関心を寄せる方も少なくありません。
→ パテックフィリップが買えない理由と正規店での購入対策まとめ

総括：ウブロのイメージが悪いと言われる理由と現在の評価を整理する

この記事のポイントをまとめます。

ウブロに関するイメージや評判、所有することの価値を深掘りした今回の記事を読んで、「他の高級時計ブランドはどうなのか？」と感じた方もいるかもしれません。ここでは、ウブロと同じく評価が分かれるブランドや、維持費・購入に関する悩みに役立つ情報をまとめた記事をご紹介します。